創業期
~昭和35年~40年~
南産業株式会社 本社(創業当時)
南産業株式会社の創立
南産業株式会社 本社(創業当時)
南グループの創業は、昭和35年、日本旅行会(現:株式会社日本旅行)の傍系会社として南産業株式会社が創立された時より始まります。当時の日本旅行は、営業所総数178箇所・総販売高49億円を誇り、成長著しい発展期を迎えていました。当時の南産業株式会社設立内容は、観葉植物の栽培・販売並びに賃貸業、造園業、事務用品並びに旅行用品の販売業等、資本金僅か200万円の規模で、南グループの現「ミナミフラワーガーデン」の業務を担う会社として発足しました。日本旅行の新たな事業として、他に「日本観光事業株式会社」が2年前の昭和33年に設立されており、八丈島や小松ビーチのリゾート開発を手掛けておりました。
三雲ドライブイン
ドライブインの開業
三雲ドライブイン
南産業株式会社は昭和38年に「三雲ドライブイン」や「草津ドライブイン」を営業開始させて、東京への交通要所に大型トイレを併設した施設をいち早く開設し、地域の活性化に大いに寄与することとなり、これらが今日のドライブインの始まりとなります。
黒川温泉ホテル
新規事業を担う会社の設立
黒川温泉ホテル
日本旅行の新たな取組みとして、ゴルフ産業を担う「日本観光開発株式会社」は、昭和40年12月に甲賀カントリー倶楽部の開発目的で創立され、翌年には「九州観光興業株式会社」が黒川温泉や湯布院温泉の開発を目的として創立されています。
南新太郎は、日本旅行会では代表取締役専務として旅行業の発展に尽力する傍ら、傍系会社を次々に設立してリゾート開発や周辺観光事業の拡大にも大いに意欲を見せました。
成長期
~昭和41年~53年~
甲賀カントリー倶楽部 オープン時
日本旅行の経営権移行
甲賀カントリー倶楽部 オープン時
日本旅行は、念願であった国鉄の定期乗車券受託販売を実現すべく、昭和41年に資本金を4億円に増強し、そのうちの半分2億円を国鉄より出資を受けることになります。これ以降、日本旅行の経営は南家より国鉄に移行しました。日本旅行は、昭和42年に本社を草津から大阪へ移転させ、翌年の昭和43年には名称を「日本旅行会」から「株式会社日本旅行」に変更しました。
南新太郎は日本旅行本体から、傍系会社(南産業・日本観光開発)の経営に集中していくこととなります。
昭和41年10月16日には高松宮殿下同妃殿下のご臨席を賜り、甲賀カントリー倶楽部の開場式を挙行し、10月21日には、ゴルフ場営業開始の運びとなりました。
菩提寺パーキングエリア
高速道路事業への進出
菩提寺パーキングエリア
併わせて高速道路事業に進出して、昭和43年には菩提寺パーキングエリア(上・下)の売店営業受託開始、昭和44年には草津パーキングエリア(上・下)の売店営業受託を開始し、同年に高速道路売店での販売用弁当食品工場を開業します。昭和44年には、名神高速道路売店商品卸部門(現:南産業株式会社)を商事部として開設し、その後には日本ハイウェイサプライ株式会社が開設されます。
阿南カントリークラブ(造成工事中)
ゴルフ事業・リゾート開発事業の拡大
阿南カントリークラブ(造成工事中)
昭和46年には、甲賀カントリー倶楽部に隣接して「甲賀ファミリーランド」を営業開始。宿泊施設である「南渓荘」をゴルフ場横に開設します。同年、「スエヒロ近江店」を営業開始。同年に、徳島の阿南にゴルフ場を開設するために、用地取得に乗り出し、遂に昭和53年には阿南カントリークラブを9ホールで営業開始。翌年10月には9ホールを追加して18ホールが開業します。また、昭和50年6月には「天草プリンスホテル」を開業しています。まさに急成長を遂げ、次々と新しい事業に挑戦していきました。
転換期
~昭和54年~平成13年~
阿南カントリークラブ
スエヒロ草津
湯布院温泉ホテル
南新一社長就任、核となる
事業への集中と不振事業からの撤退
阿南カントリークラブ
スエヒロ草津
湯布院温泉ホテル
昭和54年2月、名神高速の菩提寺パーキングエリア(上・下)と草津パーキングエリア(上・下)の売店営業受託権を道路施設協会に返還することとなります。そして、同年11月に南新太郎が死去、南新一が社長に就任しました。この年より、南グループは大きな転換期を迎えます。急拡大した事業を見直し、経営基盤を強固にするべく、核となる事業への集中と不振事業からの撤廃が図られました。
昭和54年10月には、念願の阿南カントリークラブがオープンします。昭和55年6月に湯布院温泉ホテルを売却。昭和57年には不振が続いた草津ドライブインを閉鎖して、跡地に「スエヒロ草津店」を営業開始します。
日本観光開発 本社ビル
日本観光開発株式会社の本社機能移転
日本観光開発 本社ビル
昭和58年6月には、南産業株式会社が日本観光開発株式会社を吸収合併して、本社を正式に「日本観光開発株式会社」とし、資本金を5千万円に増資しました。同年11月には黒川温泉ホテルと九州斧陰牧場を売却し、九州地区では天草プリンスホテルに経営を集中させることとなりました。
昭和59年3月、名神高速養老サービスエリア上り線の受託営業を開始し、南グループの核となる事業に成長します。同年10月に弁当製造の食品工場を南産業株式会社へ譲渡、翌年に高速道路の商品卸部門を南産業株式会社へ譲渡することとなり、南産業株式会社は現在の高速道路を核とする商事会社へと移行していきます。
ミナミ草津ゴルフガーデン
甲賀ファミリーランドの閉園と
ミナミ草津ゴルフガーデンの開設
ミナミ草津ゴルフガーデン
甲賀カントリー倶楽部の20周年を迎える昭和61年には、甲賀ファミリーランドを閉園して、同年10月に20周年記念事業を挙行することで、甲賀カントリー倶楽部の経営に集中させることとなりました。
三雲ドライブインも転換期を迎えます。昭和62年7月に「ブックスみくも」の営業開始、平成8年6月には店名を「三雲の郷」に変更しました。新たな事業として平成8年8月に「ミナミ草津ゴルフガーデン」を営業開始させて、南グループのゴルフ部門で大きな転換を迎えます。隣接した「ミナミ草津バッティングドーム」を翌年に営業開始して、スポーツ分野での充実を図りました。
発展期
~平成14年~現在~
三雲の郷
南グループ新たな転機
三雲の郷
「三雲の郷」には「来来亭」や「カラオケ・ネットカフェ」を誘致して自社営業から賃貸業に移行を進めました。平成16年には「スエヒロ近江店」を賃貸に、翌年にはうどんコーナーや売店も賃貸へと全てを賃貸へ移行しました。
大津イトマンスポーツクラブ
株式会社いずみ21の設立
大津イトマンスポーツクラブ
そして平成16年3月M&Aにより、イトマンスイミングスクールを運営する「株式会社いずみ21」の経営を譲受、南グループのスポーツ事業を飛躍的に拡大させる起点となりました。滋賀県内に8施設、大阪府内に2施設のプールとフィットネスクラブを運営するスポーツ事業が南グループに加わります。これを機に「ミナミスポーツクラブ」の名称が誕生しました。
甲南パーキングエリア上り
高速道路事業の拡大
甲南パーキングエリア上り
平成16年7月に、甲賀市と第3セクター「株式会社忍者の里甲南」を設立。新名神高速の甲南パーキングエリア(上・下)を管理する会社に出資することとなり、平成20年には同パーキングエリアの売店運営権を獲得することになります。同年、新名神の甲南パーキングエリアの営業を開始、同時に土山サービスエリア内にもレストラン「近江三昧土山店」と売店「どら焼きKOKO」を出店させることになります。
平成17年3月には、「高速道路料理開発研究会」において、養老サービスエリアの「奥美濃古地鶏炊き込み御膳」が見事グランプリを獲得し表彰されました。南新一郎常務と養老SAスタッフが時間をかけて作り上げたメニューであり、今でもこのメニューは人気メニューとして好評を得ております。平成17年12月に、財団法人ハイウェイ交流センターより優秀サービスエリアの表彰を受けることとなりました。
平成20年12月には、南新一郎常務が注力した養老サービスエリアの大改装工事が1年がかりで竣工し、リニューアルオープンに至ります。これらは、南グループにとって高速道路事業を拡大させる大きな起点となりました。平成20年12月、残念ながら南新一郎常務は逝去されました。
守山スポーツクラブガイム
𠮷武昭隆社長の就任
守山スポーツクラブガイム
平成18年5月、𠮷武新社長が就任。同年8月には、老朽化していた南産業(株)の流通センターを渋川の新センターに移転し、流通コストの削減と効率化を図りました。その跡地に、「キリン堂」賃貸開始、翌年の平成19年には野洲川グラウンドゴルフ場営業開始、「株式会社いずみ21」の大津イトマンスポーツクラブを移転新築して営業開始。守山の「スポーツクラブガイム」を新築移転します。
同年4月に「十二坊温泉ゆらら」の指定管理業務を開始、施設内レストラン「和亭ぜんすい」を引き受けて営業開始します。同年11月にオープンしたショッピングセンター「フォレオ大津一里山」に「近江三昧 一里山店」を出店。レストラン事業の拡大を図りました。
恵那峡カントリークラブ
恵那高原開発株式会社への更生支援
恵那峡カントリークラブ
平成20年7月、恵那高原開発株式会社の支援企業として名乗りを上げ更生手続きを開始。翌年8月には更生計画を終結させて南グループの傘下企業となり、恵那峡カントリークラブと恵那峡サービスエリア上り線の2事業所が南グループに加わりました。南グループにとって、ゴルフ事業の拡大と高速事業拡大の大きな起点となりました。平成21年3月には、恵那峡カントリークラブに併設していた練習場を改修して「まきがねゴルフガーデン」としてリニューアルオープンしました。
南産業株式会社
南産業株式会社が
ジャパンサービス株式会社を合併
南産業株式会社
平成21年2月、南産業(株)がジャパンサービス(株)と合併することにより、取扱い規模を大きく拡大します。
この合併により高速道路の商品卸分野では、地域最大シェアを誇る規模を獲得することとなります。
近江スエヒロ本店
甲賀カントリー倶楽部
GREEN LOFT THE PARK
南啓次郎社長の就任
近江スエヒロ本店
甲賀カントリー倶楽部
GREEN LOFT THE PARK
平成22 年、南グループ創立50 周年。
平成23 年、開業30 年を迎えてスエヒロ草津店を近江スエヒロ本店とし、全面改装。平成25 年、南啓次郎新社長が就任。平成27年「甲賀カントリー倶楽部」クラブハウス全面改装。平成29 年には、草津川跡地公園区間2「GREEN LOFT THE PARK」や「スポーツクラブIZUMI21」の営業が開始しました。